第13回『ほぼ実話!?警察学校青春日記』④恐怖の根性面接
目の疲れか、目が痛いのになぜかブログが止まらない つなぐ です(^_^;)
このシリーズも4回目になりました。警察学校特有?!の専門語も出てきますので、
初めから読んで頂ければ嬉しいですし、分かり良いと思います。
面倒くさい方はこのままどうぞ(^_^;)
さて、
今回は警察学校の最初の難関!?と言われる「根性面接」について書いていこうと思います。
これは訓練生の間で代々語り伝えられ、そう呼ばれている
「担任教官との初めての1対1での面談」
の事を言います。
(こういった警察学校で“語り継がれる事”
は、前回にも書いたように、先輩訓練生から情報として入ってくるのです)
面談…何がそんなに大変なの?
と思われるかも知れませんが、一般の学校等で行う面談とは全く違うのです!
いわば、担任教官が訓練生一人一人に対し
「警察官としての適正」
を見定める、1つの“儀式”なのです。
ですから、
その教官の個性が丸出しになりますし、かなり高圧的な態度で詰問される。
場合によっては潰しにかかってくる!?
こちらの「根性」を試してくる、耐えなければならない試練だと言うのです…
と言うことで、
また当時の僕(俺)にバトンタッチしてお話を始めて行きたいと思います。
では、過去にタイムスリップ!
(古いッ)
「根性面接」…
先輩から、
「警察学校の最初の通過儀礼やから覚悟しておくように」(半笑い)とのお達しがあった。
しかも、我々の相手はあの最恐のK教官…
嫌な予感しかしない…
クラスの仲間達も、かなりビビっている。
その頃になると、
クラスの大半は教場当番を通してK教官の1対1でのプレッシャーを直に味わったり、聞いたりしていたからだ。。
「教場当番」というのは、
いわゆる普通の学校でいう日直なのだが(教場とは教室の事)、毎日順番で回ってくる。
朝一番に、担任教官の職員室に行き、その日の日課時限(時間割)の報告・確認と連絡事項などを承り、クラスに伝え、各授業が滞りなく進むよう準備、指示する本当に疲れる当番なのだ…
当番前夜は気が気でならないくらい、皆が嫌がる当番だった。
(もし、準備忘れなどしようものなら大変な事になる)
そして、何より
朝の職員室はまるで戦場さながらに、ピリピリしているのだ!
各担任教官の前に各教場当番が大声を張り上げながら、報告している。
入退室、教官への礼式等をミスして教官から怒号が飛んでいたりと、非常に騒々しい。
この職員室に入るのはまさに”覚悟“がいる。
そして、そんな戦場から帰還し、
教官からのお達しを聞いてきた教場当番が教場に戻って来ると、皆が周りに集まって来て、
「今日、K教官の機嫌はどうやった?」
「なんか、言うてなかったか?」
などと聞くのが、
いつしか俺たちの日課になっていた。
(K教官のその日の機嫌は我々にとってそれ程重大なことだった)
機嫌が悪い日は少しのミスで延々とグラウンドを走らされたりする…
また、
歴代のK学級の先輩に警察学校入校時は100キロあった体重が卒業時には70キロになった人の話も知れ渡っていたので
「どんだけしごかれるんや」と皆が恐れていた。
実際、
警察学校には“ある統計”が存在する…ソレは
「警察学校を卒業するまでに、およそ1割は脱落する」
というものだ。
コレは毎年ほぼその通りらしく、訓練生活の厳しさに耐えられなくなる等、各々の理由で皆学校を去っていく…
事実、
俺の同期(約200名)も結果、20人程が去っていった。。
俺の身近にもこの先「悲しい別れ」があるのだが、ソレはまた別の機会に。
話を元に戻そう。
そんなK教官と1対1での根性面接は考えただけでも…
しかし、無情にもその日はやって来た…
朝からソワソワしどうしのK学級の面々達。
教場の中で1対1…
それ以外は遼で待機しており1人、前の者だけ教場前の廊下で座って次の順番を待つ。
いよいよ俺の番も近ずいてきたようだ…
係に呼ばれたので、遼から教場まで移動、廊下で座ってドキドキしながら次を待っていた。
俺の前に教場に入っていったのは磯山だ。
コイツは俺ともよく喋る奴で、気はいいのだが、普段からニヤついた喋りが教官のカンに触る事が多く(本人は真剣に話している)、よく渇を入れられる奴だった。
その磯山が入って暫くすると、教官の声がだんだん荒げてくるのがわかった。
何を喋っているのかは分からないが、とにかく機嫌が悪くなっているのは分かる!
そして、
教場内から「ガタッガタッガターーー!」
と、、「エッ、何っ?暴れてる?」
と思った次の瞬間!扉が開き
「何考えとんじゃー」の怒号のあと、
磯山が“机と一緒に”廊下に放り出されるように飛び出して来た!!
(机と人が一緒にって??漫画のようだが誇張なくそうだった!)
それを見ていた俺は目を見開いたまま、完全に固まっていた…
その後、
K教官が何を言ったのかは覚えていないが、磯山は返らされたようだった。。
「えっーー!、この次俺ーーっ!」
どうせえっちゅうねん…
放心状態もつかの間、
「次っ!」の無情な声。
俺は覚悟を決めて、教場に入った。。
結果から言おう。
俺の「根性面接」は拍子抜けするほど滞りなく済んだ。
もちろん終始緊張の中ではあったが、大学時代の空手道部で培った俺のキャラクターを、教官は中々気に入っているのだろうか…
色々と訓練期間中に達成しろと言われたハードルは高いものの、磯山のように、かまし上げられることも無く、
取り敢えず無事に終了する事ができたのだった。
磯山…ご愁傷様でした。
「根性面接」…無事通過。。
しかし、これは警察学校、いやK学級の試練の中の序章に過ぎなかったのだが…
と、現在に戻ります(^_^;)
「人が机と一緒に飛び出してくる」
こんな漫画のようなシーンは、20年以上経った今もはっきりと記憶に残っています。
あの時、フッ飛ばされた磯山は今も警察官を続けているのでしょうね。
そして、
あの時、滞りなく根性面接をクリアーした僕は、今は警察官ではありません。
人生って不思議なものです…
今回はこの辺で。
ありがとうございました。
つなぐ
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