第15回『ほぼ実話!?警察学校青春日記』⑥警察学校怪談【第一話】
前回、ぎっくり腰のせいもあり早々とブログを切り上げた つなぐ です(^_^;)
腰もかなり、良くなりました。
では、早速前回の続きに参りたいと思います。
(前回はコチラ)
【第一話】当直実習にまつわる話
話に入って行く前に先ず、「当直実習」について説明しておきましょう。
この実習は訓練生に順番に回ってきます。
以前書いた「教場当番」に次いで皆んなが"嫌がる"当番でした(^_^;)
※教場当番のエピソードは以下に
第13回『ほぼ実話!?警察学校青春日記』④恐怖の根性面接 - 『スピリチュアルなんかぶっ飛ばせ』
当直実習、、、
どういうものなのかと言うと…
警察学校は警察の機関であるため、もちろんですが24時間眠りません。
通常の訓練生は“日勤と同じ扱い”になる。。
が、警察学校全体の警備体制は24時間であり、誰かがその任に当たらなければならないのです。
その任に当たるのが訓練生が交代で行う
「当直実習」
というわけです。
当直教官(泊まり勤務の教官のこと)を責任者としてその任にあたり、校門脇にある受付で来客等の応対をしたり、弾薬庫の警備、定時ごとに敷地内の巡回警らがその主な仕事になります。
皆がなぜ嫌がるのかというと…
夜間の当直実習は交代制で4時間程の仮眠時間は与えられます。(それ以外は勤務中)
しかし明けて次の日は、そのまま通常の日課時限(時間割)をこなさなければならないのです。
単純に疲れるんです(^_^;)
ただでさえハードな警察学校での1日。
睡眠時間が減らされるのは、やはり精神的にも肉体的にも堪えます。。
それで皆が嫌がるわけなんです。
そんな当直実習にまつわる怪談です。。。
その日、僕にも当直実習が回ってきました。
通常の日課時限(時間割)終了後も夜間の警備シフトに入る為、制服は脱げません。
詰め所である、警察学校校門受付に行く、、
先輩訓練生と我々新米訓練生二人ずつの計四人で詰めることになります。
夜間の警察学校への来訪者はごく僅かで、その殆どの仕事といえば、警察無線の傍受と記録
そして、警察学校敷地の夜間巡回でした。
それでも詰め所にいるだけでも緊張感はあります。
寝静まる警察学校を守るのは我々の役目でしたし、
時折、当直教官が抜き打ちで様子を見に来ることもあります。
もし、そんな時に居眠りや怠惰な勤務態度を発見されようものなら…考えたたけでも恐ろしいです(^_^;)
その“夜間巡回”には、警察学校で語り継がれる
「七不思議」
がありました。
巡回経路は「校舎の中」や屋外では山に面した「林」のような所もあります。
なんせ、ちょっとした大学なみの広さですから結構な距離です。
夜間は暗く懐中電灯は必須でありました。
その巡回経路には幾つかの
“怪異ポイント” があるのです。
その1つが、職員室などがある棟の
「大鏡(かがみ)」です。
よく小学校などにもあった人間よりも大きな姿鏡なんですが…
コレがおかしいのは、“鏡の枠だけが残っていて、肝心の鏡本体が無い”のです…
昼間に確認しましたが確かに無い…
言い伝えによると、、
その昔、夜間巡回をしていた当直の教官が、何か気配がしたので、思わず鏡の方へ懐中電灯を向けたんだそうです。
するとその鏡に、ナント! 人(女の霊とも言われる)が映り込んでおり、その後も同様の現象が後を断たなかったんだとか。。
そんな中、
ある一人の教官が当直に就いたのです。
そして、その日にも同様の現象が起きたのですが、ナントこの教官!鏡に懐中電灯を投げつけ破壊したんだそうです。
それ以後は怪異現象も起こらなくなり、割れた鏡は取り替えられずそのままの状態で、
「枠だけが残された」
という話です…
それを聞いた後、、
その前を通るのはやはり気持ちのイイものではありませんでしたね(^_^;)
それにしても“悪霊退治”を地で行くような、その伝説の教官…どんな人だったんでしょうね。
と、今回はこの辺にさせてもらいます。
次回は次の“怪異ポイント”について書いてみたいと思います。
季節の変わり目、余り根を詰めずにブログもやらせてもらいます(^^)
読んで頂き有難うございました。
つなぐ
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セラピールーム『小さなバルコニー』
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