『スピリチュアルなんかぶっ飛ばせ』

スピリチュアルを否定するブログではありません(^^)  25年以上この世界を見てきた僕の思うがままを書きます。夢物語ばかりの“えせスピリチュアル”はふっ飛ばしていく姿勢です。

第29回 仕事の思い出【探偵編⑨「いざ現場へ!part3」】


最強寒波で世間は揺れておりますが、

コツコツブログを書いております 

つなぐです(^_^;)


さて前回、浮気調査のため集結したY先生門下の探偵4人。詳しくはこちら↓




対象者(ターゲット)の車に

僕がGPS発信器を取り付けようとする、まさにその時で終わりました。


「車に発信器を取り付ける…」

映画やドラマによくあるこのシーンですが、現実に考えるとかなり躊躇します^^;



しかし当時の自分は、探偵業界にもう片足を突っ込んだ男です。

「”コレも仕事”なんやからやらなあかん」

とばかりに勢いづいていました。


でもここで、思うんです。。


この「仕事ですから…」


と言うセリフ。


よくドラマなどでも見聞きする言葉ですよね。

便利な言葉でもありますが、一方でこのセリフを言えば何でもまかり通る風潮が怖いんです。


どんな過酷な状況、理不尽な扱い等にもこの言葉を言えば魔法のように通ってしまう…

やれ、

「あなたも大変ですね」→「仕事ですから」

「よくもこんなことができるな⁉」→「それが私の仕事だ」

色々な場面で出てきますね。


この言葉、ややもすると、

”言ってる本人の気持ち”をもしかしたら押し殺してしまっている部分があるのかも知れません。

使ってしまったら、よくよく自分の内面と向き合ってみる時なのかも?

と、ちょっと気をつけています。。



ということで、

そろそろ前回の続き、行ってみたいと思います。






初めて持ったGPS発信器は意外にゴツく重かったのを覚えています。

(現在は小型軽量化されているんでしょうね…)


車の下後部辺りという、大体の取り付け位置を聞いて、怪しまれずに取り付けます。


今回は路上に車が停めてあるため、

”キャッチボールの球が誤って車の下に入った。それを取るフリをして取り付ける”作戦


で行くことになりました。

(最悪、車の下に手を入れているところを見つかっても言い訳できるためです)



そして、

車に近づき、教えてもらった下部に手を伸ばしマグネットのGPSを付けるのですが…

聞いていたのと違い、なかなかピッタリ張り付く場所が見つかりません。


周りを見回しターゲットが来ないか焦る、焦る(^_^;)


あった!

ちょうどの位置が見つかりペタンと取り付け、なに食わぬ顔でその場を離れました。

(警察でも色々経験しましたが、別の意味で心臓がドキドキしたのを今でも覚えています)


その後しばらく、周辺で待機…

そして、いよいよターゲットが出てきました。車に乗って出ていきます。


緊張の一瞬です!



四人体制で追跡、20分程走ったでしょうか、、ターゲットは港に車をつけたのです。

ただ結構見晴らし効く港だったので、隠れられる所がありません。


バイクの小此木さんは目立つと判断したのか、かなり後方で待機してます(ナイス判断!)



僕たち車組は少し離れた場所で海を見に来ているフリをして待機、

(密会しているのなら、相手も含め写真を撮らなければいけないからです)



少しすると、

別の車がターゲットの車に近づいてきました。

明らかに誰かと会っています。そして相手は女性でした!


僕は怪しまれないよう、違う方向を向きながらカメラのシャッターを押しました!

(怪しまれないようにとビビりすぎ、後の現像写真は全く明後日の方向を撮っていました^^;)


しばらくの間、なにやら話しているようです…

が、突然双方の車に乗り込み走り出したのです。


一緒にどこかに行くのかと思いきや二台は別れてしまい少し焦ったのですが、

兼ねてからの打ち合わせ通り、僕の車と小此木さんのバイクはターゲットの車、

他は相手女性の車を追跡しました。



このターゲット、

車の運転が結構荒く、ついていくのが大変な上、家には帰らず違う方向の交通量の多い道路を走って行きます。


(車での尾行というのは、意外に難しいんです…それを思い知らされました^^;)



車線変更をガンガンするターゲットに加え、交通量が多いためついていくのが大変です。


そのうち、空港に行く車線に入って流されてしまい僕の車だけ、空港へ続く橋を渡ってしまう羽目に…


もちろん、ターゲットを見失い、後は小此木さんのバイクが頼りです。。




僕は情けない気持ちで、橋の往復の交通料を払い、Y先生に報告。


先生は


「あ〜いいよ。つなぐさんはもう帰ってきていいから」


と、いつものごとく飄々と軽やかに仰います。


そんなわけで、その日の調査から離脱となったのでした。。


ちょっと情けない終わり方をした今回の調査。


その後聞いたのですが…

僕が見失ったターゲットはその後、小此木さんのバイクでも最後の方で見失います。


しかしGPS発信器により、目的地はターゲットの実家と判明。

我々の行動の目視と合わせて、その日の調査報告は体裁が整ったようです。


発信器取り付けが命綱となりました。

(計画を立てたY先生の判断は流石です)



「車輌による尾行が難しい」と言うこと事を身をもって感じた1日となったのでした。



と、今回はこの辺りで。


次回も更に現場の話を書いてみます。


ありがとうございました。


                                つなぐ