第30回 仕事の思い出【探偵編⑩「現場・短編集」】
そろそろ、この探偵編も終わりに近づいてきている予感がしている つなぐ です(^_^;)
「書きたい時に書きたいモノを」と、僕の人生の回想録の意味も込めて
楽しんで書かせてもらっております。
でもそろそろ、またスピリチュアル色のより強い話を書きたくなってきました。
しかし、
この”仕事の思い出「探偵編」”も僕の過去との決着を着ける意味でも
探偵業界を去る最後まで書きたいと思っています。
(おそらく、あと二回分程です)
今回は調査現場の風景を二話のオムニバス形式で書こうと思います。
では、いってみたいと思います。
【第一話】
今回の調査は…やはり浮気調査でした。
(探偵業の大半を占めると言われる浮気調査です)
本日の調査は前回↓
↑で書いたような大掛かりなものではなく、
二人調査です。
その相棒は…
第24回 仕事の思い出【探偵編④「探偵達の饗宴:勉強会潜入!」】
でも書きました「探偵勉強会」で登場した滋賀さんです
そう…
この人…
元ヤ○ザなんです(^_^;)
僕は車で指定された場所に赴くと、、
サングラスに髭面の苦みばしった中年男…
滋賀さんが立っていました。
「おう、おはようさん」
と車に乗り込む。
現場に向かいながら本日のターゲット(対象者)についての打ち合わせをします。
滋賀さんは、我が師匠Y先生とコンビを組んでいる人であり、
この業界(探偵)もそこそこ長いので、何があっても安心です(^^)
元ヤ○ザと二人で調査なんて怖くない?と思われるかも知れませんね。
でも滋賀さんとは、探偵勉強会や探偵学校時代にもよく会っており話もしたことがあるのです。
また、元警察官で体育会系だった当時の僕を結構気に入ってくれているようでした。
そして実は、この日まで“その事”を知らなかったんです(^_^;)
その日は比較的簡単な張り込み調査で、対象の建物から目を話さなければ、
のんびり車の中で話せるくらいでしたので、色々話したんですね。
その時にポロッと滋賀さんの口から出たんです、ポロッと…
「まあ、ワシは以前は組織の人間やったからな」
えっ、、組織といいますと…”あの組織”ですか…?
「そうや、その組織や」(ニヤリと髭面が歪んだ)
(ホンマVシネマに出てきそうな表情でした…)
僕の経歴を知っていたので逆に話したのかも知れませんね。
(それ以上は余り深入りはしませんでした…大人のたしなみです^^;)
でも不思議なものです。
元ヤ○ザと元警察がこうして並んで同じ仕事をしてるなんて…
まさに人生の不思議、ある意味スピリチュアルですね^^;
と、その時!
それまでリラックスしていた滋賀さんの眼光が鋭くなり、
ターゲットの建物の方を凝視し微動だにしません!
何か動きがあったのか?!
(さすがコレが本物の探偵か…緊張する空気!)
次の瞬間、滋賀さんが言いました…
「え~女やな〜」
…
…
緩む空気。
なんのことはありません。通りすがりの女性に目を奪われただけでした(^_^;)
チャン チャン♪
【第二話】
今回の依頼は浮気調査…ではなく”素行調査”でした。
素行調査と言うのは、、
ある特定の人物の”ある期間における行動を調べる”とでも言えば分かり易いですかね。
とは言え内容は、依頼主が“水商売で知り合った女性の一日の行動を知りたい”ということからの依頼です。。
惚れた相手に男性の影があるかどうか気になって仕方ない…
やはり浮気調査と同じく色恋沙汰にはお金かけても知りたいパワーがあるのでしょうね…
コレも仕事です。しっかりやるだけですが…
(↑おっと前回も書きました。この言葉が出たときには気をつけないと^^;)
調査メンバーは二人、その相棒は…
で知り合い、その後の調査でも組んだ
探偵学校同期の小此木さんです。
今回はマンションでの2方向からの張り込みのため、第一話のようにのんびり話す暇もありませんでした。
更に、マンション付近の張立ちんぼでの張り込みは周辺に怪しまれないよう神経を使います。
更に寒いし…
たまに小此木さんと携帯で状況確認をするくらいで地味で孤独な戦いなんです(^_^;)
結局この日、女性は近くのスーパーに買い物にいったくらいで、その他は何もありませんでした。
この様な地味でしんどい調査ももちろん探偵の日常なんでしょうね。。
調査が終わって少し小此木さんと話しました。
自社のホームページを作って本格的に活動し始めたとのことでした。
この時、僕はと云うと…
自分でも気づかない内に”探偵で身を立てて行く”
ということに対して心が揺らぎつつあったのかも知れません。
と、今回はこの辺で。
次回、現場に師匠Y先生がいよいよ登場します!
ありがとうございました。
つなぐ
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。