『スピリチュアルなんかぶっ飛ばせ』

スピリチュアルを否定するブログではありません(^^)  25年以上この世界を見てきた僕の思うがままを書きます。夢物語ばかりの“えせスピリチュアル”はふっ飛ばしていく姿勢です。

第45回『ほぼ実話!?警察学校青春日記』⑪最恐教官と愉快な仲間たちⅡ


前回と同じ様なシーンをまた思い出しましたので書いて見ます。

20年以上前なのに結構覚えているものですね。(前回はコチラ↓)


とにかく、

警察学校と言う所は日々の生活が朝から晩まで本当に忙しい…

その上、行事ごとが次から次へとあるんですね。


思い浮かぶだけでも

○体力検定

(1500メートル走・懸垂・100メートル走など各種目ごとにスコア制になっていて成績となる)


○警察学校三大訓練と言われる

①徒歩訓練

   (まる一日徒歩や駆け足で長距離を行軍する)

②災害警備訓練

   (災害現場を想定して土のう運びを始めとする各種訓練。皆が最も恐れる訓練)

③水難救助訓練

   (浜辺で行う救助訓練)


※この内③は、一泊して海辺に泊まります。

 三大訓練の中に入ってはいるものの、行楽の意味合いが強いので

 訓練生も楽しみにしていた…が我々の時は地獄と化したのです(^_^;)…それはまた別の話で。


○特殊無線技師資格試験

○柔道・剣道の昇段審査

○合唱コンクール(仕事ですから、これも真剣です^^;)

○定期試験

    (刑法、憲法、刑事訴訟法など各種学科の定期試験)

などなど


そんなひっきりなしに襲ってくる行事ごとの準備をしつつも

日々の学習や訓練もきちんとこなしていかなければなりません。


今思い返しても、よくこなせてなぁと思ってしまいます。

みんな、自分の事で精一杯だったのも無理はないですね^^;


今回も、そんな慌ただしい毎日の訓練で起こった一場面です。



いつもの様に、当時の自分にバトンタッチして進めていきたいと思います。

では過去にタイムスリップ!(古いっ)







今日も「恐怖の教練(きょうれん)」の授業がやって来る。。


なぜ恐怖なのかは前回でも言った通りだ…

第44回『ほぼ実話⁉警察学校青春日記』⑩最恐教官と愉快な仲間たち 


鬼より怖い、

我が担任であるK教官が受け持つ授業だったからだ。


緊張の中、

整列しK教官が来るのをビビりながら待つ警察官姿の集団…

(毎回誰がしかの犠牲者が出る^^;)


そして

本日の訓練内容は

「警笛(ケイテキ)」の訓練だ


そう、

中に豆の様なモノが入った”ピーッと鳴る”あの小さなフエだ。


”フエって⁉…  そんなん簡単やん”

と思うだろう。。


でもコレが結構難しい…


三十名程のクラス、一人ずつ順番に吹いていくのだが…

それにもちゃんと礼式がある。

二つ前の者が吹き終わる頃に構えの準備に入り

一つ前の者が吹いている時に笛を口に持ってくる等々…

と言った所作が決めらている。


K教官の

「警笛吹けっー!」


の合図で順番に吹いていくのだが、クラス全員が続けて最後まで完璧に終えるのは

最初からはほぼ無理だった。


途中で礼式の所作を間違える奴、

焦って順番を飛ばして吹く奴、

笛がうまくならない奴、、、


最後までアクシデントなく終えることが難しいのだ^^;


しかしその日、我々K学級は厄日だった…

最初の点呼からもうボロボロだったからだ



K教官がグラウンドに現れ緊張感マックスで整列している我々K学級の面々。。

(各クラスは担任教官の名前を冠して〇〇学級と呼称される)


まずはお決まりの点呼から始まる


「番号!」の号令の後、端から順番に番号を叫ぶ、


「チィ!(イチとは言わない)、二ィ!サン!シィ!ゴオ!ロク!…」


といった具合に順番に叫んでいくのだ。

(映画で刑務所の囚人がしているシーンがあるが、警察は気合の入り方が違う)


声の大きさと共に、そのスピードも大事で、速く連続して行わなければならない。


ほんの一瞬でも途切れたり、タイミングがおかしいとやり直しとなる。

(警察学校に入りたての頃は何回もやり直しを食らうことになる)



そしてその日の点呼、、

番号!

「チィ!」「サン!」…

やり直し!

「チィ!」「サン!」…

やり直せ!!


この現象を説明しよう。

コレは三番の奴が、「途切れずに速く言わなければ!」と

焦りすぎて”二番の奴を通り越してフライングしている状態”なのだ。


気持ちはわかる…でもその日は酷かった…コレが四回連続したのだから。


K教官の逆鱗に触れる

この三番目の奴こそ、本日の犠牲者 山内だった。


この山内、

柔道の有段者で、クラス1の筋骨隆々なのだが

やたらと緊張しいで、普段もカクカク動くので

「ロボット警察官」

「ロボコップ」

終いには名前とひっつけて「ロボ内」


と呼ばれるようになっていた。



K教官が山内に近寄り

「何やっとんじゃ!ええ加減にせえ!」と

頭を叩かれ後ろの列に回された後、仕切り直しで点呼はなんとか終えることができた。



その後、本日の警笛訓練が始まった。


教官の「警笛吹け!」の号令の後


順番に「ピーッ」「ピーッ」「ピーッ」「ピーッ」…と順調に進む中


「ピョロロロ〜」


そうまた山内だった。。

(笛が上手く鳴らず腰砕けの様な音、さっきの一件で緊張し通しの山内…)


「やり直し!!」教官の怒号が飛ぶ!


再び最初から始める

「ピーッ」「ピーッ」「ピーッ」「ピーッ」…「ピョロロロ〜」

おかしさを通り越し、俺達の脳裏には怒りが込み上がる…

(ロボ内ィィィ!ええ加減にせえ!)


そして

「山内ィィィー!!!」K教官の怒りがピークに達した時

ロボ内に向けメガホン📢が投げつけられていた^^;


「お前らグラウンド駆け足じゃ!」


そう…

警察学校は”連帯責任”の世界。


日差しもきつくなってきた季節。

制服に制帽姿の集団…


皆はもう諦めていた。。今日はひたすら走るのだろう…と。


もうグラウンド何周目?

前に走っている奴の制帽下の髪から、制服の背中を伝って滝のように汗が見える。。


もうロボ内の事もどうだっていい…

走らされている理由も忘れていく…


あ〜気が遠くなる…






と、

現在に戻ります(^_^;)



ただでさえ簡単ではない警察の礼式、

緊張でパニックになると、本当に何がなんだか分からなくなる事もありましたね^^;


上に書いたようなことはK学級では結構ありました。

決して特別なことではなかったのです。


毎回教官の餌食にならないよう皆必死でした。


それでも、日々の忙しさと緊張もあって凡ミスを連発してしまうのです。


しかし

そんな訓練生達も卒業する頃には、全ての訓練でビシッと極められるようになるんです。


人間って凄いですね(^^)



本日はこの辺で。


読んでいただき有難うございました。