『スピリチュアルなんかぶっ飛ばせ』

スピリチュアルを否定するブログではありません(^^)  25年以上この世界を見てきた僕の思うがままを書きます。夢物語ばかりの“えせスピリチュアル”はふっ飛ばしていく姿勢です。

第44回『ほぼ実話⁉警察学校青春日記』⑩最恐教官と愉快な仲間たち

”ブログは書き続けること”…と友人が教えてくれた教訓…

ということで 湧き上がる気持ちに任せて今回も書いてしまいます

つなぐ  です(^_^;)


さて 

 前回はキムタク主演のドラマ…ではない


「リアル・教場」


のエピソードをお話して ちょっと暗い話になりましたね^^;↓


今回はいつもの通りに戻って 明るめの話で行きたいと思います。



警察学校と言う所は

日課時限(いわゆる時間割の授業)をこなしているだけでOKという訳ではなく

それ以外にも  もうそれ程山のように気をつけなくてはならない事があるんです(^_^;)…


例えば服装も授業によって指定があったりします、

服装だけでも大きく分けて三種類

・制服→コレは街でよく見かける警察官のあの服装です

・体操服→上下学校指定のジャージ

・出動服→機動隊が着用してるの見た事あるかも⁉上下紺色の作業服の様なモノ


コレに加え、

短靴(警察指定の黒革靴)

運動ぐつ

コンバットシューズ(黒の安全靴様のモノ…重い)

帯革(警棒 手錠 などがついたベルト…重い)


等が授業に合わせて組み合わせ指定される…

(更に細かい備品・持ち物(警笛や白手〈手袋〉など)を挙げればきりがないのでこの辺で^^;)


コレらを忘れたり間違ったりして授業に出てしまったら…

教官から大目玉を食らうことになります。


毎授業  毎授業そんな緊張感の中 出ているんですね。。



今回はそんな”緊張の授業の中”で起こったシーンです。


それではいつもの通りあの当時の僕(→俺)にバトンタッチして

始めて行きたいと思います。


では 過去にタイムスリップ!(古いっ)








その日も恐怖の日課時限(授業)が来た!


「教練」(”きょうれん”と読む)


の授業だ


教練というのは 大まかにいうと

部隊を展開するための指揮の仕方や礼式などを習う授業だ

回れ右!とか左向け左!とかをイメージしてもらいたい


もちろん

警察で行うのは軍隊由来のものである為 もっと複雑なのは言うまでもない


その教練が

なぜ恐怖なのか?


そう それは単純…この授業は

我々の担任教官である”警察学校最恐”と言われるK教官が教えているから…


もちろん

他の教官の授業もそれなりの緊張感はあるのだが

K教官の授業はやはり格別だった。

(他クラスはおろか先輩訓練生までも恐れていた)


我々K学級(担任教官の名が冠され 各クラスは〇〇学級と呼称される)は

自分の受け持つクラスなので尚の事厳しいようだ…



その日も

我々k学級の面々は ビビリつつ グラウンドで整列し K教官が来るのを待つ

俺の横で同部屋の仲間 ラガーマン住田も緊張を隠せないようだ。。



こいつは最初の頃

無口で いつも新聞を読みつつ 俺らの話を横耳で聴いては「クックッ」と笑う不気味な奴と思っていた


でもそのうち ”笑いのツボ”が俺と同じで 後に一番仲良くなった奴だった


よく 

これも同部屋の”文化会系「新谷」”のキャラクターが面白くって

(先輩に挨拶せず廊下の端で喝を入れられる等の掟破りを数々する^^;)


二人で笑いながら冷やかしたりしていた

関連記事↓

第12回『ほぼ実話!?警察学校青春日記』③警察学校の寮生活 


そしてもう一人…

”笑いのツボ”が同じ男が斜め前に立っている

クラスのムードメーカー 

お笑い担当の「東郷」だ


こいつは決して「おしゃべり」ではないのだが

 ”ちょっとした時の一言”がクラス中の笑いを誘う

その笑いのセンスは皆が知るところだった


この二人とは馬が合うのか よくつるんでいた



そしていよいよ K教官登場(汗)

一段とピンと張り詰めた空気の中その日の「教練」は始まった…


本日の内容は”部隊展開”の訓練だった


簡単に説明すると

“ 一人が指揮官役として前に出る

残りの訓練生は3列に並んでいる

その部隊を教官の支持した場所に号令をかけて持っていく”

というものだ


「前に進め!」「回れ右前に進め!」

「右向け前に進め!」


などの号令を駆使して 部隊をリモコン操作のように操る


口で説明すると簡単に聞こえるが  コレがなかなかやってみると難しいのだ

リアルタイムに動き続ける集団を その場で教官の指示した場所  指示した方向に持ってくるのは(^^;


急に言われてパニクって部隊をあさっての方向に向かわせ一向にうまく持ってこれない奴


壁に部隊をぶつけて詰んでしまう奴など…


その様な事は結構“あるある”だった。。



そんな中

K教官が指揮官に指名したのは


「次!  新谷ィ!」


そう

同部屋のトラブルメーカー新谷だった!

おとなしい性格で一流大学出のインテリ

かといって

よく屁理屈をこねる奴で その屁理屈で部屋でも楽しましてくれる

「長身でぽっちゃりしたほっぺ」がトレードマークだった



前に出て もうテンパっている新谷…


(大丈夫か?)



教官が部隊展開の場所を指示する

(直ぐに始めなければならない!)


前に〜進めっ」


力ない 金切り声の様な新谷の号令


嫌な予感しかしない俺達…


新谷の号令通り動くK学級部隊


(違う!そっちじゃない!違う!新谷ィ)


皆が心の中で叫んでいた…

しかし無情にも我が部隊は壁にぶつかり積んでしまった…



いや〜な空気が流れる…



教官が新谷へ「何しとんじゃ!」と喝を飛ばした


そこで「すみません!」と気合を出して返答すればいいものを

テンパって完全にパニクってる新谷はモゴモゴと何を言っていうか分からない状態!

(あかん!やばいぞ新谷!)


そのシドロモドロな態度に更に教官は激怒!


「なんとか言わんか!!」


と 制帽の上から新谷の頭を一発バシん!と叩く

(帽子が少し頭にし沈む)


ますます萎縮する新谷!

ますます激昂するK教官!


もう一発バシんと叩かれ更に頭に帽子が沈んだ

(もう目が隠れるくらいだ!)


それを見た俺は

ぽっちゃりほっぺと食い込んだ制帽で

新谷の首から上がキノコ🍄に見えてしまい

急に笑いのツボを刺激され 堪えるのに必死になった


(笑ってはいけない緊張する場面に限って

ちょっとした事で笑いが止まらなくなる…そんな経験はないですか^^;)



横目で見ると(同じ笑いのツボを持つ)

ラガーマン住田もやはりツボに入っているようだ

笑いを堪えているのがわかる(^^;


そしてやはりこの男も…

斜め前の東郷もずんぐりした体をこわばらせて小刻みに揺れている(笑)


そうこうしている間に

教官と新谷のやり取りが更にヒートアップ!


終いには教官は持っているメガホン📢で 新谷の頭を叩いたのだ!

と 同時にメガホンのフタが外れ電池が飛び出した!!


それがまるでメガホンのラッパ部分から飛び出した様に見え

新谷に向けて発射されたクラッカーの様に見えてしまった!!


もう笑いを堪える限界点に達していた俺達…


横の住田は顔を真っ赤にして耐えている

しかし

斜め前の東郷は耳は真っ赤  堪えきれず完全に肩が揺れまくっていた!



それを見逃さなかったK教官


「何 笑とるんじゃ!!!」


と完全な とばっちりを受けた東郷

こっぴどくK教官に喝を入れられたのは言うまでもない…



東郷…ご愁傷様でした。。





…と

現在に戻ります(^_^;)


笑ってはいけない場面…緊張感がMAXになった時  些細なことが笑いのツボにハマる…


本当に苦しかったです(^^)



でも

今回の主役といってもいい 新谷も

その後 警察学校を去ります。

自主的な退校でした…


警察学校の 更には“警察そのモノ”が彼の体質には合わなかったようです…


同部屋の俺達に別れを告げ 彼は去っていきました。


前回の元松さんと新谷…

同じ部屋から二人がいなくなり 一抹の寂しさ…


しかし

翌日にはもう忘れなければいけません。

皆 自分の事だけで精一杯だったからです…


警察学校とはそういう厳しい場所でもありました。。


去る者がいて 残る者がいる…


人間の人生って本当にわかりませんね。


僕に言えるのは

“ 皆それぞれの山に登っている”


と言うことだけです。。



今回はこの辺で。


ありがとうございました。