『スピリチュアルなんかぶっ飛ばせ』

スピリチュアルを否定するブログではありません(^^)  25年以上この世界を見てきた僕の思うがままを書きます。夢物語ばかりの“えせスピリチュアル”はふっ飛ばしていく姿勢です。

第46回 『妖怪ハンター』~僕の愛読書~

少しずつ暑さを感じております

 つなぐ です(^_^;)…


さて今回は突然書きたくなった僕の愛読書について語っていきたいと思います。


学生時代〜社会人〜うつ病時代〜現在

に至るまでのこの数十年、


僕の傍らにずーっとある本なんです。



それは

諸星 大二郎 原作漫画   『妖怪ハンター』です。


知る人ぞ知る漫画であり

数十年に渡り不定期に描かれている伝説的作品なんですね。


そして、

原作の諸星 大二郎 氏は


「漫画家の中の漫画家」と言われる程、


彼をリスペクトする漫画家、作家は沢山いるんです。


(以下敬称略)

有名なところでは、「うる星やつら」「犬夜叉」等で有名な高橋留美子

(うる星やつらの主人公に”諸星あたる”とつけるほど)


アニメの巨匠 スタジオジブリの 宮崎駿


「20世紀少年」の浦沢直樹


「エヴァンゲリオン」の庵野秀明

など


グーグル検索すると出て来ますので他は割愛させてもらいます。



諸星 氏の描く漫画の特徴的な所は、その物語と共に絵が本当に独特なんです。


氏の漫画は考古学、民俗学、神話、宗教などの膨大な知識をバックボーンに、

唯一無二と言っていい程の独創的なストーリーが展開していきます。

(禍々しい話が多いんです^^;)


そして

初見の人は決して上手いと思わない絵かも知れません…

しかし読んでいく内に、そのおどろおどろしい話と相まって

「もう、この絵でないとダメっ」てなっていくのが常のようです(^_^;)


実際、僕も最初はあまり上手くない絵だなぁと思ったものでしたが、

徐々にその絵の迫力や墨絵のような奥行きを感じさせる背景にハマっていきました。


あの”漫画の神様”と言われた 手塚治虫  をして

「私はどんな漫画家の絵だって真似できるんです。しかし諸星さんの線だけは真似できない」

と生前仰っていたそうです。


そんな、独創的孤高の漫画家  諸星大二郎氏の膨大な作品の中の

人気シリーズの一つが、今回紹介する「妖怪ハンター」なのです。



(僕の独断と偏見が入りまくりで)

ストーリーをごく簡単に説明すると…


・稗田礼二郎(ヒエダレイジロウ)という考古学者が主人公

・黒ずくめのスーツ、黒髪のロン毛の長身

・いつも日本各地の遺跡の発掘や不思議な言い伝え、風習等の調査をしている人。

・大学の教授職についていたり、ついていなかったり(時期による?!)

    その調査の過程で怪異に遭遇する。

・「妖怪ハンター」とタイトルの割に、余り積極的な役割(妖怪退治など)

    をしない事のほうが多い。

(諸星氏自身はこのタイトルをあまり好きではなく、当時連載していた

少年ジャンプ編集者から言われて仕方なくつけたようです。少年ウケするようにでしょうね)


・日常からいきなりの異界へ、、

    回によって、とんでもなくスケールの大きな話へと展開!

    読んでいる、読者ごと連れていきます^^;)


・特に一話一話の完成度が高く、手塚治虫のブラックジャック並の

   完成度と読了感!(ハマっている人からすると^^;)


と言ったところでしょうか。



大体のエピソードは読んでいますが、僕の手持ちはこの一冊でした


※ファンの間でも傑作が集まっていると言われています。




不思議と捨てずに今までずっとあるんですね。

不思議な縁です。。


学生の頃、(Amazonなんてもののない時代)

本屋で何気なく目に止まった一冊…

そのタイトルに惹かれ、いつの間にか買ってしまったのです。

(諸星大二郎なんてもちろん知りませんでした^^;)



面白くて面白くて仕方ないというわけではないのですが

今まで何度も読み返しています。

(映画でもそうですが名作は繰り返し何度も見れますよね)



この漫画の好きなところを今の自分なりに考えてみます。


主人公の稗田は毎回何がしかの怪異に出くわし、

足を踏み入れてしまうのはお決まりなのですが…


それは自分の好奇心からの時もあれば

巻き込まれてしまう形の時もあるわけです


ただ、

その後も稗田の活躍で物語の方向性がガラリと変わって無事解決!…

なんて展開は少ないんです。


どちらかと言うと、

稗田自身も大きな物語の“いち登場人物”であり、

その避けようのない流れの中を淡々と自分の役割を演じるという感じなんですね。


基本クールで物事に動じない雰囲気なんですが

ちゃんと焦ったり恐れおののいたり、人にも協力したりするし、必要以上に人と係わらなかったり

…要するに意外と常識人なんです。



そして、そこには


諦めない!

逃げない!

頑張る!


などの


最近の漫画によくある「暑苦しい主人公像」は一切漂ってきません。



それが妙にリアルで、

肩の力が抜けていて、僕にとっては小気味よいんですね。



もしかすると、この本を手に取った数十年前の学生の時から

このような生き方に知らず知らずに憧れていたのかも知れません。。


でも現実は

それとは少し違った「暑苦しい主人公像」を演じ続けていたフシすらあります(^_^;)



僕自身、16年前にうつ病を患って入退院を繰り返したり、事業が続けられなくなったり、

自ら命を絶とうとしたり、、と色々ありまして今に至ります。


ようやく今、

この本を手に取った頃に抱いていた”肩の力を抜いて生きる自分”

でいられるようになってきている気がします。


こんなことに気がつけたのも

妖怪ハンターの近著(と言っても10年以上前に出てますが^^;)

を最近購入したからなんです。


久々に新しいエピソードを読みました。


絵は若干の変化はありますが、

やっぱり何度も繰り返し読める完成度で満足です。


相変わらず稗田は自分の好奇心のままに遺跡の調査を淡々としています。

やっぱり肩の力が抜けており、安心しました。



僕もこれからの人生、

そんな自分の好奇心に正直に肩の力を抜いて、

淡々と愉快に生きていこうと思っています。


最後は漫画の紹介から人生論になってしまいましたね^^;


皆さんも、ずーっと自分の傍らにある本を見直して見ると、自分について面白い発見があるかも知れませんね。



最後まで読んで頂きありがとうございました。


今回はこのへんで。


                                               つなぐ







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