『スピリチュアルなんかぶっ飛ばせ』

スピリチュアルを否定するブログではありません(^^)  25年以上この世界を見てきた僕の思うがままを書きます。夢物語ばかりの“えせスピリチュアル”はふっ飛ばしていく姿勢です。

第5回『ほぼ実話!?警察学校青春日記』①エピソード0

前回、告知させて頂いた通り

『スピリチュアルなんかぶっ飛ばせ』の番外編として

不定期に挟んで書いていくことになりました本シリーズ。。


本当にインスピレーションがありまして


「書こう!」


となりました。


どうなることやら、やや心配してる つなぐ です(^_^;)



時間を遡って(タイムスリップ!)

極端な体育会系だった当時の自分が語っていきます。


では早速始めていきたいと思います。宜しくお願いします。。。












199x年4月


俺は今、警察学校の玄関広場校庭に立っている。。

そう、今日は晴れて念願だった警察学校の入校式だ。


難関だった警察官採用試験…4度目にして突破、俺はここに立つことができた。



玄関広場には机が6つ程だろうか置かれ、各その前にスーツ姿の精悍な男女が列をなしている。


歩いて進んで行く、、

既に入校して訓練をしている先輩だろうか?近づいてきた。

自分の名前等を告げると指定の列に並ぶよう誘導してくれた。入校式の受付のようだ。


列に並び、順番を待つ間、俺の胸に去来すこの2年間の道のり…

「俺はやったんだ!」込み上げてくる熱い思い…


警察官を志した、あの2年前……




その当時俺は大学を卒業して一般の中小企業に就職していた。

工場等のシステムプラントを請負う会社。そこで営業職として入社した。

業界でのシェア、実績があり優秀な会社だった。

給料も実力重視であり一般的な他社よりも良い。ただその分休みは少ないのは

入社前から何となく聞かされていた。


最初の1ヶ月は工場で現場仕事を体験するため、地方の工場で泊まり込み肉体労働。

2ヶ月目は本社に帰り、最初の二週間程は先輩について得意先の挨拶回りだったが、

その後は一人で行動する事に…未だよくわからない自社の製品を飛び込みでアポ、営業

したりしていた。


大学の同期等は、まだまだ先輩について社内教育、簡単な仕事から始めていた時期に

俺はすでに独り立ちしたような段階の仕事をやっていた(実績はからっきしだったが)


「なぜ俺はここに居るのか?」


そのような思いが日増しに強くなる…


そして、その思いがどうにも止められなくなり、最終的には辞職する事を決める。


当時はまだまだ「転職」というのが今程一般的ではなく、会社を辞めることを誰かに相談しても

大体止められるのが当たり前の時代だった。


でもこの会社には感謝している。

普通の会社に入っていたら、それなりに続いたかも知れず

ここのように最初から一線の仕事をバンバン体験させてもらったので、

「俺はつくづく営業には向いていない」ということをハッキリわからせてくれたからだ。

(せっかく採用頂いたのに、迷惑をお掛けしたことは本当に申し訳なかったが)


そしてこの退職間際でも、人との出会いに救われている。


会社を辞める決意が固まってきていた時期、営業先の近くに大学時代に知り合った先輩の職場があったので、ついでに少し挨拶に寄ったのだ。


そこで先輩に

「今の会社辞めようと思ってるんです」

と言うと、

「そうか~次行く所きまってるのか?もし決まってへんかったら、うちで暫く働いて見るか?」

と仰って頂いた。


俺は二つ返事で「お願いします!」


と言っていた。


これで当面の収入も確保できる。

思わぬ所で大学時代の繋がりに救われた。



そして、先輩の会社は環境整備や警備を請負う会社だった。

辞職後、早速そこで施設の警備員として働かしてもらうことになる。


新たな職場でアルバイトとして泊まりの警備員をやることに。


いや~前職の営業より、こっちの方がよっぽど向いている!


良い仕事仲間にも恵まれ、それなりに毎日を過ごしていた。


そんな中でも次の職探しに余念がなかった俺はある日、転職雑誌のデューダを見ていた。

(当時デューダは転職雑誌の走りとして奇抜なテレビCMを流し、世の中にも少しずつ転職という概念が認知されつつあった)


そこで運命の出会いがあったのだ!


今も忘れはしない、

見開き1ページ目に、人々の平和を守りませんか?のキャッチフレーズと共に警察官募集の広告がデカデカと載っていた。


俺は“雷に打たれたかのよう”に目が離せなくなり、食い入るようにページの端から端まで見入っていたのをよく覚えている。


”もうその時にオレの心は決まっていた”


早速、記載されていた説明会に申し込む。


説明会では現職の警察官が、職務で体験した感動的なエピソード等が語られる…

感動が止まらない俺。


説明会後、俺の意志は完全に固まっていた。


「俺は絶対に警察官になる!!」



その時の俺には警察官採用試験がいかに難関で、狭き門であるかなど

関係なかった。

「俺はなれる!」と、とにかく根拠のない自信が只々あったのだ。


それからは、警察官採用試験の問題集(地方公務員試験)をとにかく勉強した。

泊まりの施設警備員という仕事もうってつけで、夜には誰もいなくなるため

暇を見つけては問題集を見ていた。


そして初めての試験に臨む事となる。


警察官採用試験というのは当時、年3回あった。

各回で採用人数が違い、120名程を採用の回もあれば、50名の回もあった。


一次試験が筆記で国語、数学等のいわゆる一般教養と論文で、ここで大半がふるい落とされる。

二次試験に進めた者は、面接で合否が決まる。

(因みに、この時点で受験者の人物調査も行われている。俺の場合も前職の会社と、現アルバイト先に警察の人間が聞き取り調査に訪れた)



最も近い採用試験には2ヶ月程しか無かったが、とにかく全力で勉強してアタックしてみた。


しかし、結果は一次試験で不合格。


これは準備期間もなかったので仕方ないと次の試験に向け頑張る。


「とにかく二次試験の面接に進めたら絶対行ける!」


と、やたら自信を持っていた。


大学時代は空手道部で主将を務めるほどバリバリの体育会系だった俺なら絶対に警察官になれる!との自負があったからだ。


しかし次の一次試験も不合格。

そしてその次も不合格。


と三度目もダメだった。


そして「とにかく学力、学力なのだ!」と

公務員試験の参考書を更に増やし、全く諦める気持ちもなく燃えていた。


ここでちょっと、

警察官採用試験がどれくらいの難関かを言っておくと、


当時は倍率にして40倍とかが当り前だった。

(コレは2000人受験して50人しか通らないと言う事だ)


今考えると気が遠くなる、、、



気がつけば、警察官を目指して一年以上が経っていた。


そして満を持して挑んだ4回目…


初めて一次試験に通る!歓喜!


そして、その勢いに乗り、二次の面接では(流石に緊張して舌が回らなくなったりもしたが)

何とか気合で乗り切り見事合格、警察官として採用される事となる。。。





、、、そう、二年か、、、


ようやくここまで来た。


コレから警察官としての基礎を身に付けるため、この警察学校で半年間の訓練生活が始まるのだ!

………

”しかし、引っかかることがあるぞ…”


さっき、この列に誘導してくれた先輩が変なことを言ったのだ…


俺が名前と自分の入るクラスを告げると


「うわっ!当たりや」


と言ったのだ。


当たり…何が当たったのか…?



「まあそんな事はいい、今はこの高鳴る思いで胸が一杯なんや」


俺はこれから始まる学校生活に胸を躍らせていた。


しかし、

その後この「当たりの意味」が嫌という程分かる事になるが、その時の俺には知る由もなかった…


そう、あの鬼教官との出会いを…





…と、時を現在に戻しますね(^_^;)


いや〜当時の自分に戻って書きました。


不思議ですが文体も変わりますね。

自分で言うのもなんですが暑苦しい(^_^;)



今回はこの辺で。


次回は乗ってきましたので、このまま

続きでエピソード1を書きます。


ありがとうございました。



         つなぐ








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