第27回 仕事の思い出【探偵編⑦「いざ現場へ!Part1」】
「今月中にあと3本記事を書くぞ」と意気込んでいます つなぐ です(^_^;)
前回は、探偵学校の卒業試験の一つ「尾行」と、それに関連して思い出した警察時代のこぼれ話を書きました↓
第26回 仕事の思い出【探偵編⑥「探偵学校卒業試験と警察時代こぼれ話」】
今回はいよいよ、実際の依頼人からの仕事、、「現場」についての思い出を書いてみます。
初めての方は良ければこちらからどうぞ↓
皆さんは
実際の探偵が扱う「依頼」ってどんな内容だと思いますか?
難解な事件の捜査⁉
…
コレはお話の世界だけと思っていいでしょう。
冷静に考えて警察の仕事です^^;
少なくとも僕が探偵業をかじった当時(20年ちょっと前)は依頼の大半が
「浮気調査」や、ある人物の「素行調査」でした。
いずれにしても、色恋沙汰が関連するものが大半を占めると思います。。
いつの時代も、お金をかけ探偵を雇ってまでする”パワー”がこの”色恋の世界”にはあるのでしょう(^_^;)
そんなわけで僕の初仕事も「浮気調査」だったんです。
では早速、始めたいと思います!
僕の探偵デビューの日、
二人組での調査ということで現場で落ち合うことになりました。
その日の僕の相棒は、、
第24回 仕事の思い出【探偵編④「探偵達の饗宴:勉強会潜入!」】 -
でも顔合わせした青田くんでした。
彼は二十歳になってるのかさえ怪しい、僕より年下の青年なんですが、
探偵として独立しており、この世界では先輩になります。
Y先生の探偵学校をだいぶ前に卒業しており、よく先生の仕事も手伝っているとのこと、、
そんなわけで年は若いのですが、なかなか頼りになりそうな彼なのでした。
早朝、
指定された現場で合流、依頼内容と段取りを打ち合わせます。
浮気調査。。
”依頼主の旦那さんが頻繁に病院へ行くと言って外出するが
どうも「浮気をしている節」があるとのことからの調査依頼…”
その日のターゲットの名前と年齢を聞いて少し驚きました。
ナント、70代後半の男性…
依頼主はこの人と同年代の奥様です。。
いくつになっても気になるんですねぇ…そして浮気するのかぁ…
と思っていたら、
若き探偵・青田くんが言いました。
「まあ、大体このような年配のケースは浮気はないんですよ」
「奥さんの妄想というか、思い過ごしのケースが多いんです」
「でもその心配を解いてあげるのも我々の仕事です」
…
さすが若いとはいえ、Y先生を手伝っているだけのことはある、
「う〜ん、頼りになる奴」と唸ってしまいました(^_^;)
そして、
おじいちゃん(ターゲット)が自宅から出てきました。
〈事前に奥様(依頼主)から聞いていた通りの時間です〉
おじいちゃんは自転車でえっちらおっちらと走り出しました。
(我々も用意してきた折りたたみ自転車で尾行を始めます)
20分程走ったでしょうか、
着いた先は…やっぱり病院でした(^_^;)
大きな総合病院なので見失わないようにしっかり追跡。。
いくつかの科を受診するため病院内を移動したり、
その度に結構な待ち時間などもありますが、尾行としては患者を装うだけですので
かなりやり易かったですね。
仕事としてはこの時点で、ほぼ青田くんの予想通りかなとちょっと物足りなくもあり(不謹慎ですね)
しかし、最後まで気を抜いてはいけません!
報告書にあげるために、その行動は逐一見逃してはいけないのです!
しかし結局、
本当に何もなくおじいちゃんは帰宅されたのでした(^^)
でもこのおじいちゃん、、
この歳になって探偵を雇ってまで疑われるなんて、若い時は相当の遊び人だったのでしょうか^^;
そして、
依頼主である奥様からは、いくつになっても人間”嫉妬心”というものがあるのだなぁと教えて頂きました^^;
青田くんの
「その心配を解いてあげるのも我々の仕事なんですよ」
この言葉が妙に響いた、探偵デビューの日でした。
今回はこの辺で。次回も別の現場の話です。
ありがとうございました。
つなぐ
☆個人セッション再開しました。
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